
バイナリーオプションを始めても、何も目印がない中で予測を立てていくのは、初心者にとって不安でしかありません。そこで是非活用したいのが、「レジサポライン」です。レジスタンスライン、サポートラインとは為替レートの上限下限を線引きする手法で、バイナリーオプションをする人であれば必ず意識をしています。勝てるトレードを目指す上では欠かせない、レジサポラインについて解説していきます。
レジスタンスラインとサポートラインとは
レジスタンスラインは上値抵抗線とも呼ばれ、相場がこれ以上は「上がらないと思われる」価格帯を指します。サポートラインはこの逆で、下値支持線とも呼ばれ、これ以上は「下がらないと思われる」価格帯です。
この表現からわかるように、レジスタンスラインもサポートラインも誰かが明確に提示してくれるわけではありません。どこかの数値から計算して割り出せるような、絶対的な数値ではないことを理解する必要があります。
レジサポラインは前後の値動きの中で、およそその範疇に収まっているという傾向を読み取り、線引きを行います。
例えば、ある一定時間内で、上昇を続けていたチャートが似たような数値で何度か折り返していれば、その辺りがレジスタンスラインとなります。同様に、下降したチャートの折り返し地点が数個現れれば、サポートラインとなる可能性が高くなります。
レジスタンスラインとサポートラインで価格が跳ね返るのは、全世界で売り買いしているトレーダーの総意によるものです。価格が最安値付近に近づくと買い注文が多発し、最高値付近では反対に売り注文が殺到します。こうした上下の反発によって、自然に形成されるのがレジスタンスラインとサポートラインです。
レジスタンスラインとサポートラインは入れ替わる!
為替のチャートを見ればすぐにわかることですが、いくらレジスタンラインとサポートラインを決めてみても、いつかはその範囲の崩れるときがきます。まるで季節が変わってそれまで一定のライン内に収まっていた気温が大きく変化するように、相場が急激に上昇したり下降したりといった範囲の移動が起こります。
一度突き抜けた数値がそこで高値安定、安値安定すると、レジサポラインが入れ替わることになります。
これまでレジスタンスラインであった価格帯が、為替相場の上昇とともにサポートラインとなるケースは良く見られます。そうなると相場の触れ幅が、そのままそっくり上方に移動するということになります。これは今まで高値ラインの目安として意識されていた価格帯が、今度は底値ラインの目安として「意識され直す」傾向があるためです。
同様に、これまでサポートラインと見なされていた価格帯が、相場の下降によりレジスタンスラインに置き換えられることもあります。
レジスタンスラインとサポートラインは、為替相場の動きによって役割が入れ替わる場合があることも頭に入れておく必要があります。
ラインの引き方
初心者がバイナリーオプションを行う上で非常に頼りになるレジサポラインですが、具体的に設定するためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
実はバイナリーオプション投資の画面そのものには、ラインを勝手に引ける機能はありません。ほとんどのバイナリーオプションのチャートは、非常にシンプルなつくりとなっており、売り買いには便利ですが分析には対応していません。
レジサポラインを利用するためには、MT4(メタトレーダー)などの相場分析ツールをインストールする必要があります。分析ツールではレジスタンスラインとサポートラインが設定できる他、さまざまな指標を使った分析が可能です。
ただし、分析ツールとバイナリーオプション投資自体は連携していません。MT4を利用し、海外バイナリーでも人気の高いハイローオーストラリアなどの攻略を行う人は多いようですが、ツールの画面から直接買い注文を出す機能はありません。そのためツールを使う際には画面を切り替えるか、モニターを並べておく必要があります。
レジスタンスラインを置く場所の決め方は、30分足や1時間足で表示させてその範囲から最高値を探し、同じライン上に折り返し地点が出現していないかを探します。いくつか近似値で折り返しがあれば、そこがラインです。サポートラインも同様に、下限のポイントを探してラインを引いていきます。
レジサポラインの決定は個人の判断次第です。様子を見て違うと思えば、適宜変更して構いません。
レジサポラインの注意点
レジサポラインを利用すると相場の跳ね返りからその後の推移について、予測が立てやすくなります。最高値、最安値として全世界にいるトレーダーが意識している価格帯であり、共通認識としてある程度の信用性があります。
レジサポラインを突き破って価格が動いたときには、そのまま上昇あるいは下降傾向を続ける可能性があるため、一気に勝負をかけるチャンスとなるかもしれません。
その一方で、必ずしもレジサポラインが有効に機能しないときがあることも、忘れないようにしなければなりません。特に相場の動きが安定していないときには、せっかく引いたレジサポラインがまったく目安とならないこともあります。
じっくりとチャートを観察していると、レジサポラインの入れ替わるのがしばしば目にします。それまでは機能していたラインが、一気に頼りにならなくなる瞬間がやってきます。いきなり突き抜けたと思えば、一気に戻ることもあります。
レジサポラインはあくまで値動きから判断して想定するものであって、絶対ではないことを十分に理解しておかなければなりません。レジサポラインを自動生成してくれるサービスもありますが、過信は禁物です。変化が起きたと感じたら、しばらく様子を見ながら、適宜ラインを置き直していかなければなりません。
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レジサポラインはどこかのプロが与えてくれるものではなく、自分で探し出すラインです。そう考えると信頼性に疑問がわきますが、一定のラインで価格が折り返されることについては、理論的な説明がされています。まずはレジサポラインを引き、実際に目安として使ってみてはいかがでしょうか。正しく理解できれば、バイナリーオプション投資をする上での大きな武器となってくれるはずです。